ネットフリックスオリジナルドラマ「クイーンズギャンビット」の第二話に出てくるチェス用語やチェスに関する発言について解説していきます。
レビューや感想ではないのでストーリーのコア部分についてのネタバレはありません。
用語
タイトル:エクスチェンジ
直訳は「交換」です。
チェスでは自分の駒を取られる代わりに相手の駒を取ること(またはその逆)を言い、日本語では駒交換と言われます。
ストーリー的には、何かを失う代わりに何かを得ることの暗喩でしょう。
ホセ・カパブランカ
1900年代前半に活躍したキューバ出身のチェス世界チャンピオン。
AI解析によると、ラスカーやアレヒンと言った同時期に活躍した世界チャンピオン達と比べて頭一つ抜けて強かったようです。
レーティング
受付「オープンの大会にはレーティング1800越えが3人いるんだ」
レーティングとは、その人の実力を数値で表したもので、その数値を定めている団体などにより同じ実力でも数値が違います。
ここではUSCF(米国チェス協会)が定めるレーティングであり、当時の1800は超上級者と呼ばれるラインになります。
囲碁や将棋でいうとアマチュア四、五段相当の実力です。
ただし今は昔に比べて同じ実力でも数値が高く出やすいため、現代の1800であればアマチュア三段程度の扱いになります。
関連ページ:世界一や日本一は誰?チェスのレーティングとランキング
グランドマスター
現代の基準では、世界チェス連盟の管理するレーティングで2500以上などの条件を満たしたプレイヤーのみが名乗ることができるタイトルのことです。
クイーンズギャンビットの頃の規定は現代とは異なるため、とりあえず世界でトップ20ぐらいに入れる強さと考えておけば問題ありません。
当時のグランドマスターになるための基準は現代に比べて厳しかったため、本当に数える程度しかいなかったようです。(現代では1500人以上いる)
また女性のグランドマスターも一人もいませんでした。
関連ページ:【グランドマスター】チェスの称号と取得条件一覧【インターナショナルマスター・FIDEマスター】
ドロー提案
チェスでは一方が引き分けを提案し、もう一方がそれに同意すれば引き分けが成立します。
ある程度のレベルになれば残りの駒の数や位置で引き分けになるかどうかを判断できるので、お互いが無駄な時間を使わないためにドローの提案を行います。
しかしクイーンズギャンビットの話の中で出てきたように、負けそうな選手が「もしかしたら相手が勘違いして引き分けにしてくれるかも」と期待して提案することもあります。ただしかなりマナー違反。
まとめ
ハリーポッターでダドリー役だった少年が成長してライバル役で出てます。あんなにおデブだったのに痩せてて全く分かりませんでした。
before
after
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