【チェスの手筋】ディスカバードアタック【開き王手、両王手】

チェスのタクティクス(手筋)のディスカバードアタックについてです。

ディスカバードアタックは、ある駒を動かすことで、その駒で遮断されていた後ろの駒の攻撃判定を解放し、駒取りをかける手筋のことです。

特にディスカバードアタックで相手のキングをチェックする場合をディスカバードチェックと言い、動かした駒と後ろにいた駒の二つでチェックする場合をダブルチェックと言います。

将棋でいうとディスカバードチェックは開き王手、ダブルチェックは両王手となります。



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ディスカバードアタックの効果

ディスカバードアタックの目的は、主に駒得です。

特にチェックが絡んでくる場合のディスカバードアタックは強制的に相手の駒を取ることができることが多いので、一回決まるだけで勝負がつくことも珍しくありません。

例を挙げると以下のようになります。(白番、ディスカバードアタックとチェックの例)

まず初期位置で自分のルークと相手クイーンの間にビショップがいます。

ビショップをh7に移動させてチェックをかけます。

チェックをかけられた黒はビショップを取るかキングを逃げるかしなければいけないので、ここではビショップを取ります。

ルークのディスカバードアタックでクイーンを取ることに成功しました。

チェスでは同時に2手指すことはできないので、動かした駒と後ろの駒の両方に対応するのが難しく、そのためディスカバードアタックは他の手筋と比べても非常に強力なことが多いです。

ディスカバードアタックの種類

ディスカバードアタックの中には、特定の状況によってディスカバードアタックとチェック、ディスカバードチェック、ダブルチェックと呼ばれるものがあります。

通常のディスカバードアタック

動かした駒でも、後ろの駒でもチェックが発生しない通常のディスカバードアタックです。

攻撃判定を当てる駒と、相手側の駒との価値の差や、動かした駒で相手の駒を取ったかどうかなどで強力さは変わってきます。

例は以下の図のようになります。赤矢印が移動、青が攻撃判定を表します。

間にいたビショップがどけたことで、ルークの攻撃判定が相手のクイーンに当たっています。

ディスカバードアタックとチェック

ディスカバードアタックとチェックは、動かした側の駒でチェックをかけつつ、後ろの駒でディスカバードアタックもかける手のことです。

相手はチェックを受けているため、動いた駒を取るか逃げるかしなければならず、ディスカバードアタックを受けている駒は100%取られてしまうので、チェックなしに比べると非常に強力な手筋です。

具体例は「ディスカバードアタックの効果」の部分で前出です。

ディスカバードチェック

ディスカバードアタックで後ろ側にいる駒でチェックをかけることをディスカバードチェックと言います。将棋でいうところの空き王手です。

例は以下の図のようになります。赤矢印が移動、青が攻撃判定を表します。

チェックがかかるので、黒番は逃げるかディスカバードチェックをしている駒を取るかしかありません。

この際に、先に動かした駒が、相手の攻撃判定内に入っていても、相手はチェックの回避を優先させなければならないため、動かした駒の位置がキングの隣でなければ取られることはありません。

例えば下図では本来であればビショップで黒のナイトを取った場合にはルークで取り返されますが、ディスカバードチェックがかかるので、ビショップは取られることなく相手のナイトを取ることができます。

ダブルチェック

ディスカバードアタックのうち、移動させた駒と後ろにいた駒が同時にチェックをかけることを言います。将棋でいうところの両王手です。

例は以下の図のようになります。赤矢印が移動、青が攻撃判定を表します。

ダブルチェックは両方の判定から逃れなければならないので、必ずキングを動かさなければなりません。

この場合もディスカバードチェックと同様に、移動先に相手の駒があれば一方的に取ることができます。



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