【駒】チェスのポーンの動きと使い方【歩兵】

チェスの駒のポーンについてです。

ポーンは将棋でいうところの歩であり、歩と同じく歩兵を表しています。

ただし将棋の歩に比べると覚えるルールが多く、将棋を指している人がチェスを始めると一番最初に戸惑う点の一つでもあります。

またチェスで唯一「成り」がある駒でもあります。チェスでは成りの事をプロモーションと呼びますが、ポーンだけ出来る特殊ルールです。

他にもポーンにはアンパサンという特殊ルールもあります。

ポーンはチェスの駒の中で最も多く覚えることがあると言っても過言ではない駒なので、ルールをきちんと確認しておきましょう。



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基本的な動き

まずは順を追って基本的なポーンの動きを見ていきましょう・

ポーンは一マスずつ前へ進む

ポーンは基本的には歩兵ですから、前へ真っすぐ一歩ずつ進みます。後ろへ下がることはできません。

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ここまでは将棋の歩と同様ですが、ポーンにはそれ以外にもルールがあります。

初期位置からであれば2マス進める

動かそうとしているポーンが一度もまだ初期位置から動いていないポーンの場合、一度に2マス進めることができます。もちろん動く方向は前へ真っすぐだけです。

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3.目の前に駒がある場合は進めない

目の前というのは要はポーンの一マス前ということです。この位置に駒がある場合にはその駒を取ることもできず、ポーンは動くことができません。

ちなみに目の前にある駒は相手の駒でも自分の駒でも同様です。

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上の画像中のポーンは白も黒も全て動くことができません。

しかし目の前に駒がいても動ける例外があります。詳しくは次の項目中で説明します。

斜め前の駒を取ることができる

ポーンは進む方向は前に一マスですが、攻撃をできるのは左右斜め前です。

斜め前にある駒を取り、取った駒があった場所へ移動できます。つまり駒を取る時だけ斜め前へ一マス進むことができます。

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また前項の「目の前に駒がある場合は進めない」の例外として、斜め前に駒がある場合のみその駒を取りながら斜めに進むことができます。

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ここまでがポーンの基本的な動きとなります。

将棋の歩兵に比べると動きやルールが多いので慣れるまでは大変ですが、実際に駒を動かしていればすぐに覚えることができます。

ポーンの特殊ルール1:プロモーション

プロモーションとは将棋でいうところの「成り」です。

ポーンはプロモーションが唯一できる駒です。

プロモーションできる条件は「相手陣地の一番奥のマスにポーンが到達すること」だけです。

つまり白番であれば8のランクに、黒番であれば1のランクに自分のポーンが到達するとポーンがプロモーションすることができます。

注:ランク = 横の列のこと。白番の手前から1,2,3・・・8と数字が上がっていく。

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そしてプロモーションではキングとポーン以外の好きな駒に成ることができます

通常は最強の駒であるクイーンを選びますが、稀にナイトを選んだ方がいい場合やルークを選んだ方がいい場合があり、その時にはそれらを選びます。(例:自分が勝っている状況でクイーンにプロモーションするとステイルメイトになってしまう時など)

ちなみにクイーン以外の駒にプロモーションすることをアンダープロモーションと呼びます。

ポーンの特殊ルール2:アンパサン

わかりづらいチェスのルールとしてよく挙げられるものにこのアンパサン(またはアンパッサン)があります。

アンパサンは自分のポーンと相手のポーンによる特殊ルールです。言葉での説明よりも実際に動きを見てもらった方が分かりやすいです。

まずは下図のような配置を考えます。

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赤で囲んだ白ポーンが星印のマスへ初期配置から2マス移動しようとしている場面です。この時点で星印のマスの横のマスに黒ポーンがいます。

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実際に移動しました。移動した白ポーンと元々あった黒ポーンが並びました。

次は黒番ですが、ポーンの攻撃判定は斜め前なので本来であれば横の白ポーンを取ることができません。

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しかしこの場合だけ真横にある白ポーンを取りつつ、白ポーンが通過したマスへと斜め前へ進むことができます。

これがアンパサンと呼ばれる特殊ルールです。

アンパサンは日本語訳を当てるならば通過捕獲となります。相手が通過した影を攻撃して駒を取ることができる、という意味です。

注意点として、アンパサンは相手が2マス移動をした直後の手番でしかできません。他の手を指すとアンパサンを行う権利を失います。

またアンパサンはあくまで権利ですので、アンパサン以外の他の手を指すこともできますし、アンパサンできるポーンをアンパサンせずに前へ進んだり他の駒を取ったりもできます

毎試合使うようなルールではありませんが、全くないというほど珍しいものでもないのできちんと覚えておきましょう。

ポーンの状態に関する名称・用語

パスポーン

パスポーンとは、そのポーンがいるファイル(タテの列)と、さらに左右のファイルから相手のポーンがいなくなり、相手のポーンで取られたり止められる可能性がないポーンのことです。

パスポーンは後ろからルークで支えたりすればプロモーションを目指すことができます。

ダブルポーン・トリプルポーン

駒を取ることでファイルがずれ、ポーンが同じファイルに二つ並んだ状態のことをダブルポーンと言います。

同じく3つ並べばトリプルポーンです。

どちらも連携が難しいので基本的には悪形とされています。

フィックスドポーン

フィックスドポーンとは、相手のポーンと正面から向かい合って、どちらのポーンも前へ進むことができなくなっているポーンのことです。

バックワードポーン

他の駒にも守られず、また進行方向も相手のポーンの攻撃判定に邪魔されている状態のポーンのことをバックワードポーンと言います。

ファランクス

ファランクスとは、ポーンが同じランク(横の行)に並んでいる状態のことです。

ファランクスの前のランクにはポーンの攻撃判定が広がっているので、相手は駒を展開しずらくなります。

ちなみに元々のファランクスとは、昔の軍隊で槍を持った歩兵が横一列に並んだ陣形のことを言います。

ポーンチェーン

ポーンチェーンとは、ポーンが斜めに並んだ状態のことで、ポーンがポーンを守る形になっている非常に強い陣形のことです。

チェスでは相手のポーンチェーンをいかに破壊するか、自分のポーンチェーンをいかに保持するかが重要となる対局が多々あります。

ポーンについての豆知識

起源はチャトランガの歩兵

チェスの起源はインドのチャトランガというゲームです。

そしてポーンの起源となるのもこのチャトランガで使われる駒の一つの「歩兵」と呼ばれる駒です。

チャトランガの歩兵は動きとしては将棋の歩兵と同じで、前へ一歩ずつ進み、移動先に相手の駒があれば取ることができます。

ただしこれは一説で、本当はポーンと同じ動きであるとの説もあります。

正面を攻撃できないのは大きな盾を持ってるから

ポーンのモデルは重装備の歩兵です。正面に大きな盾を持ち、その横から槍が出ているというイメージです。

なので真正面には盾を構えているから攻撃ができず、脇から槍で刺すので斜めには攻撃できるという設定だとか。

関連ページ:チェスの駒(ピース)の種類と意味、配置、動き



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