現世界王者のマグヌス・カールセンが強すぎる件

現世界王者のスヴェン・マグヌス・エーン・カールセンについてです。

カールセンはノルウェー出身のチェスプレイヤーで、2013年に世界チャンピオンを奪取して以降ずっと王者の座を保持しています。

またレーティングでも常に世界1位を保持していることから、調子の悪い時であっても他の選手に抜かれることがないレベルに圧倒的に強いことがうかがい知れます。

そんな彼はいったいどれほど強いのかを見ていきましょう。



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14歳で元世界チャンピオン撃破

2004年、マグヌス少年はグランドマスターになるため、アイスランドのレイキャビクで行われた早指し戦に挑戦しました。

そこで彼の対戦相手となったのが元世界王者のアナトリー・カルポフ、長期の王者ではないとはいえ普通に考えれば14歳の少年に負けるはずもない選手なのですが、マグヌス少年はこの時点で既にレート2700を超える世界トップクラスの選手となっていたため、元世界王者と言えど彼の前に沈むことになりました。

ちなみにその大会の次の日には違う大会に参加したマグヌス少年は、当時レーティング世界1位のガルリ・カスパロフと対戦し、さすがにここでは玉砕しています。

ついでにこの年に無事にグランドマスターになっています。(GM獲得よりもレート2700の方が普通は難しいんですけどね)

歴代2番目の若さでの世界王者

カールセンがインドのアナンドを倒して世界王者になったのは2013年、彼が22歳10ヵ月の時です。

これはガルリ・カスパロフの22歳6ヵ月についで2番目の若さでの世界王者奪取です。

2位じゃん!って思うかもしれませんが、実は彼は2010年にはその次の2011年の世界王者戦に向けての予選に参加する資格を獲得していたので、最速で2011年に20歳で世界チャンピオンになれる可能性がありました。

しかし彼は挑戦者決定トーナメントへの参加を「ここ数年のチェス王者戦の挑戦者選出システムが近代的でもフェアでもないからやる気が出ない」と言って辞退してしまったので、20歳の世界チャンピオンは実現しませんでした。

2010年当時、既に世界ランク1位のレートを保持しており、2013年の世界戦で2011年の王者と同じアナンド相手に余裕を持っての勝利だったことから、辞退していなければ20歳でチャンピオンになっていた可能性がかなり高いです。

参考外部リンク:Magnus Carlsen drops out of World Championship cycles

史上最高レート(2882)

レーティングはチェスプレイヤーの実力を表す最も分かりやすい数値です。

FIDEレーティングのシステムが始まって以来、2800の壁を初めて超えたのがガルリ・カスパロフであり、最高レート記録である2851を彼が1999年~2013年まで保持していました。

しかしカールセンが世界チャンピオンになった2013年に彼のレートはカスパロフの2851を超え、さらに2014年にはFIDEレート2882まで上がりました

120戦連続無敗

2018年7月から2020年1月までの約1年半の間、1度も負けていません。

チェスには引き分けが多くあるので連勝ではありませんが、それでも120局もトップレベルの選手たちと戦い続けて1度も負けないというのはすごいことです。

記録が途切れた時点での記録は39勝81引き分けでした。

カールセン史上最強説

今までのチェスプレイヤーで誰が一番強かったのか、という話になった時に一番最初に名前が出るのがカールセン、他にはフィッシャーカスパロフあたりでしょう。

しかし近年のAIの進化と、AIを用いた棋譜からレーティングを推定する手法の開発によって、その選手の棋譜をAIで解析することでレーティングの推定が可能となったことで、活躍の時代が違う選手の強さを比較することができるようになりました。

そして世界王者経験者限定ですが、マグヌス・カールセンは2位以下に圧倒的な差をつけて史上最強のチェスプレイヤーであるとの結論が出されました

詳しくは以下の記事を参照してください。

関連ページ:【AI解析】歴代最強のチェスチャンピオン上位5人【カールセンは何位?】

珍プレイ

待った(タッチアンドムーブ違反)

チェスのルールでは一度駒に触ったらその駒を動かさなければならず、先に触った駒と違う駒を動かした場合や、一度動かし終えて手を離した駒を掴み直して動かした場合には将棋でいうところの「待った」になってしまいます。

カールセンは過去に何度かこの反則(と思われる動き)をしており、動画にも残されています。

2010年、世界1位のレーティングを獲得した年のとある対局です。

9分05秒あたりで見間違えるわけもないぐらい駒を2回つかんで動かしています。対戦相手も見逃すわけもありません。

この例のように早指し戦の場合には基本的には即反則負け、長時間の対局の場合は審判次第で反則負けかその一手の指し直しを認めるかどちらかとなります。

まとめ

カールセンは音楽家でいうとモーツァルト、数学者でいうとオイラー。

確実に歴史に名を残すレベルの選手です(すでに残っている?)。

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