総合チェスサイトのChess.comでタクティクス(戦術)問題を使い、チェスの学習をする方法についてです。
Chess.comはチェスでの対局だけでなく、学習コンテンツも非常に揃っており、その一つがタクティクス問題というカテゴリーです。
タクティクス問題とは、とある状況で最も良い指し手を考えるという実戦形式の問題で、将棋でいえば次の一手問題と詰め将棋を合わせたようなものとなっています。
そんなタクティクス問題の使い方をこのページでご紹介します。
タクティクス問題の種類と表示方法
タクティクス問題はメニューから「タクティクス問題」をタップすれば表示されます。
Chess.comで利用できるタクティクス問題の種類は以下の6種類です。
- ☆タクティクス問題
- ☆問題ラッシュ
- 問題バトル
- 本日の問題
- ひとりチェス
- ☆ドリル
☆印がついているものは制限なく利用するためには有料会員になる必要があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
それぞれのルールと使い方
タクティクス問題
通常のタクティクス問題には「レート戦」と「学習」の2種類があります。
レート戦
レート戦は、自身のタクティクスのレベルを数値で測ることができるモードです。
次々に問題が表示されるので、それを解いていきます。
問題に正解するとレートが上がり、逆に問題に間違えるとレートが下がります。
難しい問題であればあるほど、また早ければ早いほどレートの上り幅は大きくなり、簡単な問題に間違えてしまうと大きくレートが下がります。
学習
テーマに沿ったタクティクス問題を解くことができます。
こちらは間違えても何度でもやり直すことができますし、早く解いても特にメリットはありません。
答えが出るまでよく考えて解くようにしましょう。
基本的には「学習」で勉強して「レート戦」で実力を測るという使い方が有効です。
ちなみに無料会員の場合にはレート戦と学習合わせて1日5問まで、ゴールド会員だと25問まで、プラチナとダイヤモンドだと無制限に利用することができます。
関連ページ:Chess.comで有料会員登録する方法とメリット
問題ラッシュ
問題ラッシュは、一定の時間内にどれだけ多くのタクティクス問題を解けるかというチャレンジモードです。
3分、5分、サバイバルの3種類の時間があり、どの場合でも時間切れか3回間違えると終了となります。サバイバルは時間制限はありません。
無料会員の場合には1日1回まで、ゴールド会員だと5回まで、プラチナとダイヤモンドだと無制限に利用することができます。
関連ページ:Chess.comで有料会員登録する方法とメリット
問題バトル
問題バトルは、ほかのユーザーとのタクティクス問題早解きバトルです。
3分間の内にどれだけ多くのタクティクス問題を解けるかを他のユーザーと競います。
また時間切れが来る前に3回間違えるとそこで終了となります。
対局と同じく勝てばレートが上がり、負ければレートが下がります。
「3分」と「挑戦」の選択肢がありますが、「挑戦」は自分の友達と問題バトルをする、というものなので、基本的には「3分」を選びましょう。
会員種別による制限はありません。
本日の問題
1日1問掲示板に「本日の問題」が出題されます。
難易度はまちまちですが、自由度の高い4~5手の問題が多く、レベル的には中級者以上クラスがほとんどですので初心者の方には難しいかもしれません。
会員種別による制限はありません。
ひとりチェス
独特のルールのタクティクス練習です。
駒を動かしながらどんどん取っていき、最後の1つになるまで減らすことを目的とします。
ルールは以下の通りです。
- 最初の駒は全て白
- 駒が1つになったら終了
- 全ての駒は動かすごとに駒を取らなければならない
- 白同士でも白と黒でも駒を取れる
- 同じ駒は合計2回しか動かせない(2度動くと黒になる)
- キングがある場合は最後に残る駒はキング
動かすごとに駒を取らなければならないので、駒の数が増えたときには動かす順番をきちんと考えなければ駒を動かせなくなってしまいます。
最初はよくわからないと思いますが、レベル1から順にやっていくとなんとなく理解できると思います。
会員種別による制限はありません。
ドリル
テーマに沿ったタクティクス問題が用意されています。
前述のタクティクス問題の「学習」との違いは、ドリルはカリキュラムに沿って決まった問題がある教科書的な形なのに対し、「学習」は無数にある問題の中からテーマとレートにマッチしたものをランダムに出題される試験問題と復習のような形になっています。
ドリルで基礎の基礎を勉強して、学習に進むのが良いと思います。
無料会員の場合には一定の範囲のみ利用可能、ゴールド以上の有料会員の場合は制限はありません。
関連ページ:Chess.comで有料会員登録する方法とメリット
オススメの学習方法
お勧めの学習方法としては「ドリル」で基礎を作り、タクティクス問題の「学習」でどんな形の時でも対応できるようにしていきます。
ある程度知識がたまってきたら「レート戦」「問題ラッシュ」「問題バトル」で実力を試してみましょう。
また対局後のコンピューター分析を行うと、その対局で出てきたタクティクスを判別してオススメのタクティクス学習の内容を教えてくれます。
なので対局→学習というループを繰り返すのも実力向上には有効だと考えられます。
関連ページ:Chess.comの使い方【まとめ記事】