チェスが強い国ランキングトップ10

チェスが強い国のランキングについてです。

世界にはチェスが盛んな国がたくさんありますが、その中でも特にチェスが盛んで強豪選手が多い国をランキング形式でご紹介します。



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ランキングの基準

強い国という基準として、その国に所属するプレイヤーをFIDE(国際チェス連盟)の発表している公式レーティングが高い順に10人に選び、その10人の平均レーティングが高い国をいわゆるチェスが強い国とします。

ランキングではレート平均以外にもGM(グランドマスター)の人数、IM(インターナショナルマスターの人数)、タイトル保持者の人数、上位プレイヤー(アクティブ)を参考までに記しておきます。

チェスが強い国ランキング

1位:ロシア レート平均:2739

  • レート平均:2739
  • GMの人数:256
  • IMの人数:549
  • タイトル保持者人数:2641
  • 上位プレイヤー:アレクサンダー・グリシュク、イアン・ネポーニャシー、セルゲイ・カヤキン

ソ連時代を含めて世界チャンピオンを最も多く輩出しているロシアが、過去・現在どちらでも圧倒的な強さです。

グランドマスターの数でも2位のアメリカの倍以上の人数がいることでもロシアの選手層の厚さがいかにすごいかが分かります。

ちなみにセルゲイ・カヤキンはグランドマスタータイトルの最年少獲得記録保持者です(12歳7ヵ月)。

関連ページ:チェスの歴代最高記録の一覧

2位:アメリカ合衆国 レート平均:2715

  • レート平均:2715
  • GMの人数:101
  • IMの人数:166
  • タイトル保持者人数:828
  • 上位プレイヤー:ファビアーノ・カルアーナ、ウェズリー・ソー、ヒカル・ナカムラ

アメリカのチェスプレイヤーと言えばボビー・フィッシャーのイメージが強いですが、彼以降も多くの強豪プレイヤーを輩出しています。

アメリカには世界中から人が集まるので、上位プレイヤーも元々違う国生まれだったり、他国にルーツがある選手が多く、カルアーナはもともとイタリア人ですし、ソーはフィリピン系、ナカムラは名前の通り大阪生まれの日米ハーフです。

意外なことに1886年以降、フィッシャー以外には世界チャンピオンになったアメリカ人選手がいまだにいません(ロシアは10人以上)。

関連ページ:なぜボビー・フィッシャーは特別なのか

3位:中国 レート平均:2705

  • レート平均:2705
  • GMの人数:48
  • IMの人数:39
  • タイトル保持者人数:181
  • 上位プレイヤー:ディン・リーレン、ウェイ・イー、ホウ・イーファン

2000年代以降伸びてきたのがこの中国です。

中国の特徴としては、男子選手だけでなく女子選手もかなり強く、女子の世界レート1位の選手は中国のホウ選手で、中国国内ランクでもトップ10入りしています。

国別対抗戦のオリンピアードでも過去に2度の優勝があり、今後も注目の国です。

4位 インド レート平均:2668

  • レート平均:2668
  • GMの人数:64
  • IMの人数:114
  • タイトル保持者人数:408
  • 上位プレイヤー:ヴィシュワナータン・アナンド、ニハル・サリン、ラメシャバブ・パラグナナンダ

チェス発祥の国と言われているインドが4位です。

2000年代にアナンドが世界王者になったことをきっかけに一気にチェス人気が広まったインドでは、どんどんと新しいグランドマスターが排出されています。

そんな中でも50歳のアナンドがいまだに国内1位の座を守っているのはさすがというところでしょう。

16歳のサリン、15歳のパラグナナンダといった若手のグランドマスターがこれから成長することを考えると中国と並んでまだまだ伸びそうな国です。

5位 ウクライナ レート平均:2663

  • レート平均:2663
  • GMの人数:93
  • IMの人数:209
  • タイトル保持者人数:583
  • 上位プレイヤー:アントン・コロボフ、ユリー・クリバルシュコ

オリンピアードの上位の常連のウクライナが5位です。

トップ10の国では唯一レート2700を超えるスーパーグランドマスターと呼ばれるトップ選手が一人もいない国ではありますが、2600代後半に何人ものプレイヤーがいるため、オリンピアードなどの団体戦ではかなりの強さを誇ります。

ロシアやウクライナ、6位のアルメニアに7位のアゼルバイジャンも旧ソ連時代は同じ国だったと考えると、いかにソ連がチェスの強い国だったかが分かります。

6~10位

  • 6位:アルメニア 平均レート:2652
  • 7位:アゼルバイジャン 平均レート:2652
  • 8位:ハンガリー 平均レート:2644
  • 9位:フランス 平均レート:2638
  • 10位:ポーランド 平均レート:2637

6~10位の中で注目なのは6位のアルメニアです。

人口300万人程度の小さな国にも関わらず、レート2750を誇るレボン・アロニアンを筆頭に数多くのグランドマスターがいます。

アルメニアではチェスが非常に人気で、ある意味で国技と言えるレベルになっており、小学校での授業でチェスが義務化されるなど、国を上げてチェスに力を入れています。

まとめと日本の順位

以上がチェスの強い国ランキングでした。

やはり欧米が全体的に強いのですが、アジア圏では中国とインドが急成長しています。

日本は91位で平均レートは2248、お隣の韓国と同値で並んでいます。どちらの国も自国にチェスと同じルーツのゲームがあるせいか、競技人口があまり多くないので上位には行きにくいようです。

ちなみにチェスの登録国籍は実際の国籍ではなくあくまで自分が所属している連盟によるものなので、例えば日本人がアメリカチェス連盟に所属していればアメリカのチェス選手としてカウントされます。

なので日本の平均レート計算に使われているトップ10の選手の中には日本人以外が普通に入っています。

関連ページ:【2020年最新版】日本のチェスのレートランキング【昨年1位の中学生は!?】



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