【NetFlix】クイーンズギャンビット第三話の用語解説【ダブルポーン】

ネットフリックスオリジナルドラマ「クイーンズギャンビット」の第三話に出てくるチェス用語やチェスに関する発言について解説していきます。

レビューや感想ではないのでストーリーのコア部分についてのネタバレはありません。



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用語

タイトル:ダブルポーン

ポーンが同じ列に二つある形のことで、一般的に悪い形とされています。

後述のカロ・カン・ディフェンスの話が出てくる場面でベスが「ダブルポーンにさせる」と言っているのは「この手順なら相手の形が悪くなるからいいでしょ(ドヤァ)」と解釈すればOKです。

実際のところダブルポーンは戦いにくいですが、それだけで劣勢になると言うほどのものではありません。

形はいびつだけど戦えるダブルポーンと言う形は、ストーリー的に何の暗喩になっているのでしょうか。

関連ページ:【駒】チェスのポーンの動きと使い方【歩兵】

カロ・カン・ディフェンス

序盤定跡(オープニング)の一つで、白番がキングの前のポーンを2マス進めるのに対して黒番はクイーン側のビショップの前のポーンを1マス進める対応をする定跡です。

クイーンズギャンビットの時代背景である1960年代は、カロカンディフェンスは面白くないゲームになるという評判だったため、あまり人気がありませんでした。

ベニーが「ポーンばっかりで希望はない」とか言ってるのに関しては彼の個人的な意見ですが、要は面白くないゲームであると言っているのだと思います。

現在では、1970年代~1990年代にアナトリー・カルポフと言う世界チャンピオンが使いこなしたことで「あれ?実は意外といいんじゃね?」という感じに評価が変わり、多くのプレイヤーに指されています。

ちなみに定跡名はカロさんとカンさんという二人の強豪プレーヤーの名前から来ています。

関連ページ:【チェス定跡】オープニングの一覧

外部リンク:アナトリーカルポフとカロカンディフェンス | Chess.com

レシェフスキー

サミュエル・ハーマン・レシェフスキーは、何度もアメリカのチェスチャンピオンになるほどの世界的な強豪プレイヤーです。

また当時30人程度しかいなかったグランドマスターの一人です。

ベスの名字のハーモンとレシェフスキーのミドルネームのハーマンが似ていますが、恐らく関係はないはずです。

チェス大会の賞金

第二話でベスが賞金を稼いだことで養母がノリノリでベスのマネージメントに乗り出して、いろんな大会に出場しては賞金を稼ぐ、と言うのが第三話のお話ですが、実際問題として現在ではチェスの賞金だけで食べて行ける人はほとんどいません。

ただ1960年代の1ドルは現在価値にしておよそ10~15ドル相当なので、作中で出ていたシンシナティの大会の優勝賞金の500ドルは現在価値で5000~7500ドル、つまり現在の日本円にして50万円~80万円程度です。

なので毎月都合よくそのランクの大会で優勝できるのであれば、そこそこいい暮らしができます。

関連ページ:チェスのプロプレイヤーの獲得賞金ランキング【意外と少ない!?】

ちなみに1970年代に世界チャンピオンになった米国人のボビー・フィッシャーは、通常の大会ではありませんが1試合の対局で300万ドル獲得したことがあります。(そのせいでアメリカを追放されたけど)

ゲーム中に自分から手を出して握手をする

降参の意思表示です。

他には自分のキングを倒す、負けました・降参などと言うという方法で降参を表すことができます。

まとめ

ちょっとネタバレっぽいので反転↓

タウンズとマッチョ・・・ ダブルポーン♂

その暗喩はいらなかった。

関連ページ:【Netflix】クイーンズギャンビットの記事一覧



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